このページは、展覧会などで発表しております森小夜の作品をご紹介しています。
仕事終わりに外に出ると、目の前に現れる沈みかけの夕陽が美しくて、ほんの少し眺める。
それは無意識に無になる瞬間。この「瞬間」を「ひととき」にできたら、もっと幸せになれるような気がする。
何もしない「無のひととき」を楽しむことができたなら、もっともっと充実した人生になるような気がする。
(リンク展17・私たちが失った余白(ブランク) 出展作品)W3400×H740mm 仕様/マット紙にインクジェット出力 2019年制作
何度か見た「三日月と宵の明星」の風景。私が全身で感じる、血が騒ぐ風景。
それを私の原風景(心の奥にある心象風景)として改めて表現しました。
きっと、遥か昔 私の細胞に刻まれた風景なのだと思う。
テーマであるReasonable Anagerを一言で表すならば、「正しい怒り」といった感じだろうか…。
私の中で「正しい怒り」とは、静かで美しいものである。童話「北風と太陽」の太陽のように、冷静でもの静かで、何もかも包み込む寛容さをイメージする。
ならば…、私の「怒りの形」は、
最高に美しい空の景色です。
(リンク展14・形ある怒りーReasonable Anager 出展作品)W950×H950mm インクジェット出力 2016年制作
昔見た渦巻きの雲。君は一体どこからきて、どこへ行ってしまったのだろう。
風に吹かれるままに、導かれるままに…
時には君の役目を果たしながら、少しずつ成長しながら…いくつもの時を過ごしただろう。
そして、今も… 君は旅の途中。
実は、「旅の途中」とは、「人生の途中」であり、
渦巻き雲は 私 そのものである。
私の置かれた環境を受け入れつつ、与えられた使命は少し努力をして果たす。そんな風に過ごしていれば、
行くべきところへ辿り着くのだろう…と思う。
月の光に照らされたうろこ雲が明暗の模様を作り出している…そんな夜空の原風景に魅せられ、
私の中の心象風景として改めて表現しました。
「空」の作品を創り続けるきっかけとなった京都雲ヶ畑の風景を 原点に返って改めて制作。
当初、山道の樹々の谷間から見える絵本から飛び出てきたような三日月と雲に、衝撃を受け、大感動した。